地方の政治をもっと身近に!その4 選挙の仕組み?

選挙の仕組みは?

選挙って得票数だけで決まるのかと思ったら、小選挙区とか比例代表とか復活当選とか、 正直なところ仕組みがよく分かりません。
そうですね。基本的に有権者は、決まりに従って投票すればそこで義務を果たしているのですが、その後、どう計算されて誰が何人当選するのか、については実は非常に複雑なのです。日本国内でも場合によって制度が異なります。
国の選挙(衆議院議員選挙と参議院議員選挙)と地方自治体の選挙(都道府県議会議員選挙や市町村議会選挙、またそれぞれの首長選)と様々な選挙があります。
そう、そしてそれぞれ選挙のシステムが違います。まず概念の定義として、「選挙区」について説明しましょう。 1選挙区から2人以上の議員を選ぶ場合を大選挙区制、1選挙区から1人の議員だけを選ぶ場合を小選挙区制と言います。 そして「代表」について。候補者の得票順に複数の代表者が当選できる制度を少数代表制、最も得票数が多かった候補者だけが当選できる制度を多数代表制(小選挙区制と同義)、各政党の得票数に応じて議席を配分する制度を比例代表制と言います。 ここで、主な日本の選挙について表にしてまとめてみましょう。
選挙区 代表
衆議院議員 小選挙区 小選挙区制 多数代表制
比例代表 大選挙区制 比例代表制
参議院議員 選挙区 大選挙区制 少数代表制
比例代表 大選挙区制 比例代表制
都道府県議会議員 大選挙区制 少数代表制
フクザツですねえ。
そしてそれぞれにおいて、選挙区(どこからどこまで)や、そこで当選する定数があらかじめ決められています。 主に人口を元に、一票ごとのもつ力が公平になるように計算されています。
人口の多いところでは選挙区も多い、または定数が多いということですね。
投票と開票に関しても、公正な民主主義を守るために細かく管理されています。まず選挙ごとに選挙管理委員会が組織されます。 これは各都道府県議会議員による選挙で選出され、事務の管理や選挙人名簿の作成などを行い、委員は4名です。 この選挙管理委員会が有権者の中から選出するのが、選挙会(当選人を決定する)の選挙長、投票管理者、開票管理者、投票立会人、開票立会人、選挙立会人などです。選挙のそれぞれの過程において、事務を担ったり不正がないように見守ったりする仕事をまかされます。 外国では、たまに、投票後に投票場所の部屋に停電が起き、真っ暗になった間に誰かが投票箱を別の箱に置き換える、などといった驚くような不正が起こります。日本ではそうならないよう、多数の立会人を置いて選挙の公正を守る努力が徹底して行われているのです。
へええ、有権者は投票して終わり、あとはテレビや新聞で結果を見るだけ、かと思っていました。 裏では関係者の方々が非常に責任あるお仕事をされているのですね。それも民主主義を守るため。すばらしいですね。

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