地方の政治をもっと身近に!その1 香川県の予算

議会ちゃん

令和4年2月県議会定例会が開会し、令和4年度当初予算の審議がおこなわれました。予算の総額は4,953億円。令和3年度の4,761億円を192億円上回ります。

よんせん?億円?すごい大金!何でも買えるね!
コラ!これは手当たり次第に好きな物を買うためのお金じゃないよ。来年度の予算として準備されたお金、それは、元はと言えば国税や地方税からなるみんなのお金。だからその大事なお金を、どう国民、または香川県議会の場合は香川県民のために再配分していくか、という議論の結果が予算から読み取れるのです。
みんなのお金?県のお金じゃなくて?
そうです。ギカイちゃんも払っている消費税の他にも、住民税、所得税、酒税など、たくさんの種類の税金があります。国に納める場合は「国税」、地方公共団体に納める場合は「地方税」と呼びます。各都道府県は、それぞれの地方税と国の国庫から配分される支出金とを合わせた「歳入」を、今度は「歳出」として、税金を払ってくれた各住民に還元するのです。それを決めるのが議会、議会で議論するのが皆が選挙で選んだ議員さんたちです。
税だったお金が、今度は私たちのために使われるということ?
議員さんは私たちの代表者として、私たち県民の生活や将来をより良くすることを目的に、香川県議会で議論を重ねます。その結果が、今回の来年度予算なのです。ちなみに、そもそものお金は住民のものですから、もし予算の使い方に疑問がある場合は誰でも声をあげてよいのですよ。
そうなんですね!
そのためにも予算をじっくり読み込まなければなりませんね。まずは、香川県の掲げる「みんなでつくるせとうち田園都市・香川」実現計画、これが基本方針です。
香川県民として、ワクワクしちゃう目標です!それで具体的には?
1に安全と安心を築く香川、2に新しい流れをつくる香川、3に誰もが輝く香川。どうですか?みんなのお金が香川の光り輝く将来に繋がる、つまりみんなの協力あってこその将来の香川なのですね。税金の使い方として、納得できそうですか?ギカイちゃん?
はい!
しかしここ数年は、喫緊の課題として新型コロナウイルス感染症対策にもある程度の予算を考慮しなければならなくなりました。5,000億円近い予算ですが、実はカツカツ、県政にはお金がかかるのです。子育て支援、医療・介護体制充実、交通事故対策、産業振興、雇用対策、観光支援、農林水産業発展、公共施設整備、教育支援、アート・スポーツ振興、SDGs普及促進、などなど、、
たくさん!
香川県議会は、財政の見直しも同時進行させながら、限られた予算をどうやり繰りし、いかに県民生活や県内経済を発展させていくかを熱心に議論しているのです。
お年玉をやり繰りするみたいな?優先順位をつけなきゃ、だよね。
まさにその通り。予算をもう一度見てみましょう。来年度は、1新型コロナウイルス感染症対策、2デジタル化の推進、3グリーン社会の実現、4災害に強い香川づくり、の4点に重点が置かれるようです。1コロナウイルスについてはまだ収束の気配が見られませんね。医療やワクチンの整備が優先されるのは県民にとっても安心です。
2デジタル化とは何ですか?
香川県のみならず、世界はデジタル化による効率化が進んでいます。その勉強会、ICT環境の整備、また行政・医療・介護分野のデジタル化による情報ネットワーク創設などが例として挙げられています。
デジタル化すると事務処理が速く済ませられて効率化するのね!そして次の3グリーン社会、も何ですか?
環境にやさしい社会という意味です。豊かな環境あってはじめて私たちの生活が成り立ちます。そして豊かな環境を守ることができるのは私たち。今日の日々の小さな努力が、環境と、そして私たちの将来を作る。そのための予算です。
大事だあ。最後の4災害については分かります。地震が来るかもだし?
もちろん地震も含め、あらゆる災害に備えて事前の準備、しかしそれでも災害は避けられませんからね。起こってしまった場合に適切な対処が取れるように、今から万全の対策を練っているのです。
県民の、県民による、県民のための政治!?私たちのお金が、私たちが選んだ議員さんが代表することによって、私たちの将来のために使われる。そして開ける「みんなでつくるせとうち田園都市・香川」こんな形で私たちも県政、そして将来の香川に関わっているんだね!勉強になりました!